About

私たちについて

「筆SALON CAFE SEi」は、書道を気軽に楽しめるカフェバーです。
書に触れたいとき、ほっと一息つきたいとき、いつでも気軽に立ち寄っていただけるような場所でありたいと思っています。
書を学ぶのも、ただ楽しむのも自由。ふらっと立ち寄って、書道とカフェのリラックスした時間をお楽しみください。

カフェで書を学ぶ
– Cafe where you can learn calligraphy.

「筆SALON CAFE SEi」は、書を学ぶことのできるカフェです。
どなたにも気軽に楽しんでいただける、
そんな場所でありたいです。

字を綺麗に書きたいなーと思っていたけど、
書道教室はちょっと面倒くさい。
書道教室に行ってダメ出しされるのはちょっとムカつく。
お礼状や、お手紙を書きたい、、
と思っていたら、思っているだけで終わってしまった。
そんな方々が、お昼は珈琲、夜はワインを片手に筆を走らせる。
そこに先生がいて、ちょっとアドバイスを貰える。
そんなお店にしたい。

文字は、打つのではなく、書いた方が伝わると思うから。
パソコンやスマホで打つ文字が主流の今、
自ら表現する文字が感動を生み、
ご家族知人ご友人関係はもとより、
ビジネスにも貢献しております。
手書きの文字を通して、様々な出会いに恵まれ、
支えられて生きてゆく。
「逢縁機縁」人の世は出逢い。
ひとつひとつの出逢いを大切に繋いでゆけますよう、
また今の繋がりをより豊かなものとなりますよう、
“書く”ことがご多忙な日常の癒しとなり、
またより豊かな人間関係を築くツールとなりますよう
筆SALON CAFE SEi がその一助となれることを
願っております。

Story

セイさんは94歳で書道を始めました。きっかけは、通いのお手伝いさんが書を学んでいると聞いたこと。2017年の秋でした。「私もやってみよう」。最初はそのお手伝いさんと一緒に。次からは、一人で電車を乗り継いで教室に通うようになりました。 先生はセイさんの年齢の半分くらい。でも、セイさんは常に素直で真摯に、先生が紹介する禅語に向き合い、心から書くことを楽しみました。またその凛とした姿は、一緒に学んでいる皆の敬意を集めました。

状況が変わったのは2020年のある日。セイさんは先生に電話を入れました。 「近頃、足腰が弱ってきて教室に通うのが難しくなってきました。コロナ禍の外出自粛の影響だと思います。それでも、なんとか通信で続けたいんです。お願いできませんか。」 教室に通えなくなったから辞めるというのではなく、郵送のやりとりでもいいので何とか続けたい。この申し出は先生の心を動かしました。 「私が月に一度、ご自宅まで伺います。」

こうして、セイさんの個人授業が始まりました。セイさんはいつも季節のお花、華やかな紅茶、美味しいお菓子を用意して、先生を迎えました。レッスン後のティータイムは、二人にとって月に一度の、とても待ち遠しい時間になりました。 セイさんのお洒落で粋な装いは、お手製の服によるものでした。70代から始めて月に10句詠んでいる俳句には、豊富な語彙と豊かな感性が感じられました。料理もお得意。90歳代後半とは思えない凝ったものも作り、先生はしばしばそのレシピを教わりました。庭になった蜜柑で作ったママレード、秋には料亭のものと見まがうような箱に入った栗おこわを土産にもらったりしました。若い頃から丁寧に暮らしてこられたことが滲み出るご婦人でした。

人はいくつになっても新しく始められる。教養は語らなくても滲み出る。丁寧に生活することは豊かである。先生はセイさんに、本当にたくさんのことを教わりました。そして、二人はソウルメイト(運命的に出会った人)になりました。

そんな二人の時間は、セイさんの骨折によって終わりを迎えました。2023年に横断歩道で転倒して入院。2024年2月、満100歳で天国へ旅立たれたのです。 「わが命おしめとばかり残る花」セイさんが99歳の時に文化祭に出品された俳句です。

先生は、“セイ”という名前の由来を尋ねたことがあります。いわく、「父が、“セイ”と読む漢字は良い意味を持つものばかりだと言ってつけた名前」とのこと。「清」「晴」「聖」「生」「成」「整」「正」「勢」「誠」・・・、その通りの人生を生きた人ではなかったか。先生はそう想像しています。

以上は、これまでやっていた書道教室(筆サロン)での実話です。 セイさんから名前をいただいた、「筆SALON CAFE SEi」ここに集う皆さんの良き居場所となり、 また先生とセイさんのような素敵なご縁や出会いが皆さんにもありますよう、セイにあふれる場所を創りたいと思っています。

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